本記事では、サプライチェーン職として入社できる外資系企業をまとめました。これから就職活動を進める方や、サプライチェーン職に興味のある方は、これを機会に知っておきましょう。
- サプライチェーン職として、新卒で入社できる企業は?
- そもそもサプライチェーン職って何?
- 新卒でも職種選んで入社できるの?
こんな悩みを持つ方に向けて解説していきます。
サプライチェーン職として入社できる外資系メーカー企業をまとめました
結論として、メーカー、コンサルティングファームにはサプライチェーンに関係する職種がある企業が多いです。そのため、企業数で言うと膨大になります。多くの企業に物流・製造の部門が存在し、新卒採用であっても、部門を選んで企業選択できる、部門別採用が増えています。今回は、その中でも、
- Gartner「These Are the Best Supply Chains of 2023」の「マスター」として選ばれた企業
- 2024年現在、日本法人で部門別採用募集のある外資系メーカー企業
に絞って、3社紹介します。
今回は、第2弾ということで、第1弾に続いて、追加で3社紹介します。
以下の記事で第一弾の情報を詳しく紹介しています。
その1:P&G
どんな会社か?
プロクター・アンド・ギャンブル(Procter & Gamble, P&G)は、アメリカ合衆国に本社を置く多国籍消費財メーカーで、世界中で広く知られる企業です。1837年にウィリアム・プロクターとジェームズ・ギャンブルによって設立され、当初は石鹸とろうそくの製造を行っていました。
P&Gは、日用品や家庭用品、パーソナルケア製品、ヘルスケア製品など、幅広いカテゴリーの製品を製造・販売しています。同社の製品は、洗濯用洗剤「アリエール(Ariel)」、歯磨き粉「クレスト(Crest)」、紙おむつ「パンパース(Pampers)」、ヘアケア製品「パンテーン(Pantene)」、シェービング製品「ジレット(Gillette)」など、多くの国際的に有名なブランドを含んでいます。
サプライチェーン職でどんなことをするか?
該当するポジションは、PS(Product Supply)-生産統括になります。
上記の図のように、原料の調達から顧客への販売までの一連の流れをサプライチェーンを管理することが仕事となります。原料・資材の調達、生産工場の立ち上げ、生産設備の導入、プロセス開発、在庫管理、出荷など“ものづくり”に関わる多岐にわたる仕事があり、その全体で情報を共有・連携し、最適化を図る経営手法をサプライチェーンマネジメントと呼んでいます。
日々の業務の中での具体的な課題意識は、以下のようなものがあります。
引用:P&G PS-生産統括 https://www.pgcareers.com/jp/ja/product-supply
- 期待している製品スペックを実現するためには、どのような製造ラインが必要だろうか?
- どのようなテクノロジーを導入すれば、より高品質な製品が安価で作れるだろうか?
- 今よりも高効率な生産オペレーションを行うためには、どうすればよいだろうか?
- また、日本で成功した生産効率改善案は世界中の工場で再適用できないだろうか?
- 原材料はどこから仕入れれば、もっともリスクが少ないだろうか?
- どのような流通ネットワークを構築すれば、顧客と協業し、価値創造が実現できるだろうか?
- どのような在庫計画をもてば、キャッシュへのインパクトと機会損失リスクがバランスできるだろうか?
- 長期的視点に立った場合、どこに工場を建設すべきだろうか?アジア?ヨーロッパ?
- 新製品導入の際は、どのような導入計画が最適だろうか?
- 日常業務の中に無駄は潜んでないだろうか?改善のチャンスはないだろうか?
その2:ユニリーバ
どんな会社なのか?
ユニリーバ(Unilever)は、イギリスとオランダに本拠を置く多国籍消費財メーカーで、食品、飲料、パーソナルケア、家庭用清掃製品など、幅広いカテゴリーの製品を取り扱っています。1930年にイギリスのマーガリン会社レバー・ブラザーズ(Lever Brothers)と、オランダのマーガリン・ユニ社(Margarine Unie)が合併して設立されました。
ユニリーバは、世界中で愛されている多くのブランドを所有しており、その製品は約190カ国で販売されています。代表的なブランドには、「ダヴ(Dove)」「ラックス(Lux)」などがあります。
サプライチェーン職でどんなことをするのか?
該当するポジションは、Supply Chainになります。
以下、仕事内容です。
日本全国に渡る消費者の手にユニリーバブランドをお届けすることが使命です。製品の需要・供給計画から原材料の購買、製造、受注・配送まで、一連の流れを取り仕切り、高い品質とサービスを提供していきます。
(引用:ユニリーバ 募集ポジション https://careers.unilever.com/japan)
その3:アマゾン
どんな会社なのか?
アマゾン(Amazon)は、アメリカ合衆国に本社を置く多国籍テクノロジー企業で、世界最大級のオンラインショッピングサイトを運営しています。1994年にジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)によってワシントン州シアトルで設立され、当初はオンライン書店としてスタートしましたが、その後、書籍以外の商品にも範囲を広げ、現在ではあらゆるカテゴリーの商品を販売しています。
サプライチェーン職でどんなことをするのか?
該当するポジションは、オペレーション総合職になります(記事執筆時点)。
アマゾンのフルフィルメントセンター/デリバリーステーションでは、お客様のニーズを満たす(Fulfill)ための重要な拠点です。お客様との約束のため、正しい商品を迅速かつ正確にセンターから届けるために、日々、継続してオペレーションの改善が行われています。 そのフルフィルメントセンター/デリバリーステーションで、チームを率いてご活躍いただくエリアマネージャーを新卒募集します。 ポジションの最も重要な役割は、オペレーションにおける工程管理(出・入荷・在庫管理等)、人材育成(パフォーマンスやモチベーション管理)などを通じて、数名~数十名となるチームをリードすることです。
(引用:アマゾン 2026年入社オペレーション総合職 Summer Workshop https://www.amazon.jobs/en/jobs/2657265/2026-summer-workshop)
アマゾンのサプライチェーンの中でも、倉庫(フルフィルメントセンター/デリバリーステーション)のオペレーションの管理を担当するポジションが募集されています。またリーダーのポジションとして人材育成などの役割も担うことがわかります。
まとめ
この記事では、外資系企業のサプライチェーン職として入社できる企業をまとめました。特に今回紹介した3社はGartnerの「サプライチェーンマスター」(過去 10 年間のうち少なくとも 7 年間、総合スコアで上位 5 位以内に入っていることが条件)として評価されている企業です。これから就職活動を控えている方は、ぜひ積極的にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。